Nikon D810 ファーストインプレッション

世の中はD750に話題が行っちゃってますが、リリース内容を見てず~っと待っているD700の後継には該当しないと確信できたので安心してD810のインプレッションを書きますsmile
発売当日に入手して約3,000レリーズしたので(XnViewで確認)、D800を約2年使ってD810に乗り換えた自分の
(後々の為の備忘録を兼ねた)主観に満ちた偏見レポートです。
カメラの特徴/詳細スペックはNikonのホームページを見れば判るので割愛します。
1. 色
 ・D800比で派手というか濃い印象。 自分がこれまで肌色基準としてきたピクチャーコントロールの設定
  (ポートレート:"明るさ +1"、"色の濃さ(彩度)+1"、"色合い(色相) -2" )では明らかに濃いです。
  ポートレート以外のピクチャーコントロールでも色が濃いと感じます。
  新しく加わった"フラット"がレタッチ耐性が強そうなので、基準が明確で自分で追い込める人には良さそう
  ですが、技術の無い自分がやると・・・毎回違う色になる度合が増長されそうなのでパスdisappointed_relieved 
  取り敢えずフラットな自然光で撮った一枚を基準にピクチャーコントロールは『 ポートレート:(輪郭強調+1.0)/
  明るさ+0.50/色の濃さ(+0.50)/色合い(-1.00)』でしばらく使ってみることにしました。
 ・AWBが進化して黄色くなくなったとか、Canonの色調に近づいたとか言われてますが、確かに安定した光源下では
  白は白に近く(あくまで近く)描写されるようになったような気がしますが、元々AWBに完璧は期待できないですし、
  個人の色の好みに依存する部分が大きい問題なので、補正すべき幅が狭くなってラッキーって程度でしょうか。
  EXPEED4採用ということでD4sのアルゴリズムの転用を期待しましたが全く別物ですね。
2. シャッターユニット
 ・発売前に銀座のショールームで初めて触った際の悲しいショックは和らぎましたが、シャッター音はやはり
  ショボイと感じます。 これも好みの問題なんでしょうけど『シャキーン』って感じのけたたましいメカ音に
  どうしても惹かれます。
  実際にはもう慣れちゃって何とも思わなくなりましたが。 現行機だとD4sの音がいい!
  音を除くシャッターフィーリングはD800同様にとても良いです(好きです)。
 
3. 現像ソフト
 ・自分の場合はCapture NX 2の使用期間は短いですが、やはりこれが使えないってのは痛いです。
  Capture NX-Dに関しては、溜息しか出てこないのでNo Comment。
  現段階ではCapture NX-Dでカメラ固有設定(ピクチャーコントロール、ゆがみ、色温度、露出)を必要に
  応じて調整して、PSに渡して仕上げてます。めんどくせ~sweat_smile
  別の理由で今後はLightroomも使わざるを得なくなりましたが。
 
4. その他
 
 ・一番ぴっくりしたのは微ブレとピント外しの減少でした。 D800使用時の双方の発生率から比べると明らかに
  低減しています。
  微ブレ減少はシャッターショックの少なさだけに起因するものなのかはわかりませんが、AFの精度は明らかに
  向上していると感じられ(特に引きの画で外さない)、とにかくボツ写真が激減しました。
  シャッターショックの減少に関しては、手持ちで撮る分には全く変わらないだろうと思っていただけに
  1番嬉しい誤算でした。
  これがたまたまなのか、本当にそうなのかは継続してみないとわかりませんが、これで試行錯誤中の"色"を
  含むワークフローが定まれば明らかに導入目的である歩留り軽減につながりそうですsmile

5. その他D800とD810の主な仕様変更の印象

 ・常用ISO感度 64~12800、拡張ISO感度(ISO 32,ISO 51200)
   → 下が64まであるってのはNDフィルターの出番がちーとは減るのでありがたいです。 
     上は恩恵無し(ISO6400までしか試してませんが、大きな差は感じません)。
 ・受光量を 2/3 段分増やした新開発CMOSセンサー
   → しょっぱなからダイナミックレンジが拡大した印象でした(特に下方向は元々強かったですが更に
     強くなったと感じます)。
 ・光学ローパスフィルターレス仕様
   → ベールを1枚脱いだような・・・と書きたい所ですが、正直厳密な比較対象がないので私の場合は
     気持ちの問題ってレベル。
 ・EXPEED 4を搭載
   → 結果的に恩恵にあずかっていると思われます。
 ・FXフォーマットで約5コマ/秒、DXフォーマットや縦グリ装着時など最大7コマ/秒を達成
   → 連写しないので恩恵ありません。
 ・ハードやアルゴリズムの見直しによる高精度な位相差AFシステム
   → 現状で最大の恩恵の一つと感じています。 暗所でAF補助光なしはD800と別物に感じる位にピントが来ます
    (結果としてFPを中央にしてAF補助光を任意に発光させる場面が減りました)。
     D750の-3EV対応と体感上どれほど違うのかはち~と気になる。
 ・グループエリアAF搭載
   → 動体撮ってないのでわかりません。
 ・ハイライト重点測光を搭載
   → 99%マニュアルでのスポット測光しか使わないので恩恵ありません。やってることは同じ。
 ・新設計の駆動機構のミラーバランサーを搭載
   → 恩恵・大の一要素。
 ・機構ブレを極限まで抑える電子先幕シャッターを搭載
   → 沖縄で使ってみましたが、やわい三脚でもぶれなかったのはこの恩恵かも???
 ・「RAWサイズS」に対応
   → ブログに掲載できない撮影(?)で試しに使ってみましたが、12bitのDisadvantageは感じません。
     ただ1/4の画素数ってのは緊急用かも。何故圧縮モードが無いのか不思議。
 ・1080/60P対応
   → 動画撮らない(撮れない)ので恩恵ありません。
 ・ピクチャーコントロールシステム[フラット]を搭載
   → いずれ恩恵を受けたい機能です。
 ・アドバンストシーン認識システム、ホワイトバランスの改善
   → 当たる確率が高くなったのはありがたいです。
 ・コーティングの改良により、透過率の向上とニュートラルな色味を実現した光学ファインダー
   → そんなに違う?って感じです。
 ・有機EL表示素子採用のファインダー表示
   → 明らかに見やすいです。
 ・起動時間は約0.12秒、レリーズタイムラグは約0.052秒
   → 当然なんがら全く体感できません。
 ・122.9万ドット、RGBW配列の液晶モニター
   → 確かに綺麗になったと思いました・・・最初だけ。
 ・「2点拡大」表示、液晶モニターの拡大表示の改善
   → 2点拡大は使ってないのでわかりません。拡大表示はとても見やすくなりました。

現段階での印象ということでだらだらと書き綴りましたが、あくまでご参考ということで。
これでCapture NX 2がサポートされていれば更に満足度は高かったのですが。

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. Nikon機の進化のスピードは速いですね。
    ただ、記事に書かれているとおり、恩恵のない(使わない)機能もありますから、買い替えや買い増しのタイミングに悩まされますね。

  2. >sancheeeeさん、

    ありがとうございます。
    はい~、最近のNikonは型番が滅茶苦茶で中長期の製品ロードマップ本当にあるのかよ?って思っちゃいます~。
    おっしゃる通り自分の使わない(使えない)機能で金額が吊り上って行くのは如何ともしがたいですが、メーカーにとっては最大公約数なんでしょうからホントにタイミングが難しいです~。
    当然ながら私はしばらく乗換えできません(^^ゞ

    しかし太陽出ませんね~。後程宜しくお願いします~<m(__)m>

LEAVE A REPLY TO sancheeee CANCEL REPLY

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください