Pixel King PRO for Nikonへのプロローグ

ストロボはバウンスで使う場合を除いてワイヤレスで使う事が圧倒的に多いのですが、その際に電波方式でストロボとのやりとりをしてくれるが、ワイヤレスフラッシュトリガーとかラジオスレーブとか呼ばれてるものですね。
ちなみにオフカメラでの各方式の概要に関してはこちらのサイトにとてもわかりやすく解説されています。
まぁ今更コード方式はないとして、ちょっと前まではオフカメラストロボの際には下記の使い分けでした。
・大型ストロボ(モノブロックやジェネをレンタルで使う時)
 → (電波方式) RD604/RF-604(多灯の際はストロボシンクロ)
・クリップオンストロボ(所有品はNikon SB-910 x2, YONGNUO YN-560II x1)
 → (赤外線方式) トリガーは基本的にD800の内臓ポップアップストロボ
   (YN-560IIはアクセント用途なのでストロボシンクロで使用)
昨年秋にNikon機に乗り換えてからNikonのi-TTLが思った以上に精度が高く使えるということで積極的に使っていましたが(勿論万能ではないし、背面でのマニュアル設定がツーアクションで使いづらいというのもあったのですが)、ピアソン桐原刊 スコット・ケルビー著「プロが教えるライティングとフォトレタッチ・テクニック」にあるオパとソフトボックスでの上下クラムシェル↓

ジェネ&ストロボヘッドでは実践済みのこれをクリップオンでやってみたくて、ちょっと工夫をしながら2回ほど個撮で試しましたが、下側にソフトボックスでセットしたSB-910に対してソフトボックス自体が遮蔽物になり、結構な確率で不発となり使い物になりませんでした:cry:
ってか本番前にテストしない自分が悪いのはわかってますdisappointed_relieved
トリガーをD800の内臓ポップアップストロボではなくSB-910やSU-800に変えたらなんとかなるかなと思ったら、なんともならない事がわかり(トリガーとしてはSB-910やSU-800よりD800の内臓ストロボの方が出力が強いというか遠距離まで届くらしい)、加えて屋外では環境光によっては全く安定しないことから『普通に使うにゃ問題ないが、俺の使い方だとこりゃもうクリップオンも電波方式しかねぇじゃん、でもi-TTLをサポートしてるトリガーで信用できるものって・・・?』と思っていたところ某M御大のブログでPIXELのトリガーを知り、万が一i-TTLが安定しなくてもマニュアル用のトリガーとしては問題ないし、大型ストロボに接続できるケーブルも付属しているので、一張羅のRD604/RF-604のスペアになる(RF-604と違ってトリガーボタンがないのでカメラに装着してシャッター押さないと発光してくれないけど、シンクロケーブル引きずってスタンドを倒してストロボ弁償という悲劇は避けられる)ということでポチ[#IMAGE|S17#]
左がPIXEL King、右がRD604/RF-604

予想外に納期がかかり発光することのみを確認して、いきなり朱宮さんめがけてやってみたのが↓。
PIXELにペアリングしたSB-910はi-TTL、RF-604にペアリングしたSB-910はマニュアル設定(壁バウンス)でちゃんと動作してくれましたsmiley

ただ私の入手した個体の問題なのですがi-TTLの挙動がすこぶる不安定だったので、クールミントのベッドでの2灯撮影後は取り外して、ポップアップストロボをコントローラにしたいつもの方式に路線変更(これはこれで1時間個撮の終盤でコントローラとしてのみの使用のくせに内臓ストロボへのチャージが追い付かなくなるんですよね、SB-910はSD-9互換のバッテリーパックをつないでるんで全然平気なんですが)。
念のため後日自室でテストしたところ、同じ設定で一定間隔にシャッターを切っても、アンダー、適正、ど・オーバーのオーケストレーションとなってしまい販売店へテスト画像と共に交換対応を依頼したところ、商品欠品中で全額払い戻し対応をしてくれることになりました。
今回の個体は残念でしたが色々なネットショップがある中で、こういうスピーディで真摯な対応をしてくれる
お店からはまた買い物したいと思いますね。
少々凹みながらも電波方式でi-TTLをサポートしてかつストロボの光量設定を手元でできるPixel King PRO(Canon用はリリース済)のNikonバージョンが出ないかなぁと思ってPIXELのホームページをふと見たところ、じぇじぇ!「Pixel King PRO for Nikon Will Release Soon」だとsmile
『With the release of the 3rd Generation Wireless TTL Flash Trigger King PRO Canon Version, the market response of this product is good and hence the sales have risen rapidly. Meantime, this has attracted the attention of many Nikon users. 』って最初から同時リリースしてくれよって感じ。
仮にi-TTLが挙動不審だったとしても、高所にセットしたストロボをおろして光量設定しなおす必要も(まぁこっちは赤外線が通る確率が大ですが)、地べたに近いところにセットしたストロボを一旦外して光量設定しなおす必要もない。屋外でも安定して使える(カタログ値の300mはいくらなんでも?ですが)。
ということで8月中旬に発売されたら人柱に名乗りを上げるつもりです。日本での発売に時間がかかるようだったらeBayのここかな?
その前にNikonがCanonのST-E3-RTに対抗して、純正でSU-800の電波版を出してくれれば即ポチなのですが。
物撮りオンリーだったら「YB-560II複数台でマニュアル by 手」が間違いないのですが、短時間個撮での効率性を考えるとやはり欲し~い!
しょーもない呟きでしたが、Pixel King PRO for Nikonへのプロローグということで。

蛇足
RF-608/RD608ってのもあるんですね。後継機かな?
別に2灯でクラムシェルしなくても、1灯でもこんなに綺麗にとれるこんなやり方もあるんですが、折角なんで使いたくなるんですよねsmile
あとこれもちょっと気になってます。リモコンはどう見てもPocket WizardのOEM。ということは日本の電波法では?
私がやりたいことができるのは明確なようですが、これだったらTOKISTARに行ってもいいかなと・・・行かないけど。
底をつくことの無い物欲・・・先立つものは常に底をついてるが・・・。

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
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  1. 私もPixel King PRO、すっごい興味あります♪
    Receiverは今のが使えるんですよね?
    とっても楽しみですぅ。。
    どれだけ、ラジオスレーブ買うんだって話ですけど^.^;

    やっぱり、Pixel KingのiTTLは不安定なんですかねぇ?
    アンダーなのはチャージが追いついていないのかとも考えたけど、ファインダー内のチャージマーク点いてたしなぁ。。。

    今度、期待していないけど、YONGNUO製のiTTLを試してみますねっ(^_-)-☆

  2. 舞珍さん、そうなんです。Pixel King Proかなり期待できそうです。
    おっしゃる通りReceiverはKingが使えるようなので、私も新品交換対応をして欲しかったのですが止む無しでした(>_<)

    (素人考えですが)サードパーティー製のストロボでiTTLが不安定というのは基板が異なるので理解できますが、今回の場合は純正との違いは伝送方式が赤外線か電波かの違いだけで、やりとりしている信号に欠損が発生していない限り「不安定」ってのは理にかなわないので私の購入した個体の問題だと思ってます。後日の室内テストでは涙が出るほどばらけてましたんで。

    YONGNUOのiTTLレポートも楽しみにしています!(^^)!

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